Lesson3:風を読んで差をつけろ
さて、大分データも読めるようになり、ここまでの知識だけでも狙い撃ちができるレースが増えてきたはずだ しかし、中には「大穴狙い」や「定常的に勝つ」ことに対して、努力を重ねる方も多いだろう そんな玄人思考の中〜上級者になるためには、より専門的なデータの使い方をご紹介しよう では、早速例題に移りたい

どんな予想になっただろうか?
このレースは若松で行われたG1の初日だけに、選手の気配も、エンジンの調子も全くわからない状況である。
やはりネームバリューとしては3号艇の篠崎を中心に買う、というのが本線であろうし、
事実多くの人がそう考え、この時のオッズは-
が一番人気だった。
しかし、既に客観的に分析ができるデータを手にした我々には、そんな上辺だけのネームバリューには惑わされないはずだ
データを見れば、ここのところの篠崎の能力値は60を下回り、対して4号艇の烏野がかなり好調な延びを見せている
これだけでも、篠崎よりも烏野、と思えるかもしれないが、今回は別なデータを検証してみたい
風への耐性
選手は、風の向き、風速によって得手不得手がある。 今まで見てきたレース分析ページの一番下に、このような表があるはずだ

このデータからは、風速・風向における選手のスタート傾向が分かるようになっている 今回のレースは直前のレース結果を見ていただくと分かる通り、追風6mという強めの風のなかで行われている 追風ということは、通常のスタートより全体的に早くなるように思えるかもしれないが、選手によってはフライングを警戒して あえていつもより遅めのスタートを切る選手もいれば、風を完全に読みきって、ギリギリのスタートを全速で決めることで スリッドから有利に展開を進めようと考える選手もいる そういった選手の傾向、いわば「癖」が、このデータからはわかるのである
風速・風向による「クセ」
今回は追風6mの中なので、「中風」の「追」という段を見て頂きたい
すると、各選手は全体的に自分の平均stより早くなっている傾向にあるが、3号艇だけは自らの平均stより追風の時は遅い傾向にあることがわかる
そうすると総合評価からだけでなく、ますます3号艇の評価を下げなければならない
その結果、予想としては総合評価・スタート力共に高い4号艇を2着に、-
から買うのが正しい戦略となる
3着には総合評価がほぼ同じである選手を絡めて
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、
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、
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として
抑えに
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、
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、
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とすればデータ上は完璧だ
実際このレースは
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で1,440円という配当で決着し、見事本命的中できたわけである。
仮に本命に3,000円ずつ、押さえに1,000ずつ張っていたとすれば、
投資額:3,000円×3点 + 1,000円×3点 = 12,000円 払戻額:3,000円×14.4 = 43,200円(回収率360%!)
という結果になっていただろう
しかも、このレースは実際の所1マークを過ぎた辺りから既に-
が決しており、3着の3号艇はむしろ劣勢であった
最後の追い上げで
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とはなったが、もしこれがそのままのレースであれば
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や
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となり、更に高い配当だったに違いない
今回は総合評価に加えて、気象条件のデータについて、その読み方を会得した。
もし風の強い日に勝負に出るのであれば、ぜひこのデータを活用して、高度な舟券戦術を立ててもらいたい